隙間ねこの図 F10


第25回 上野の森美術館 自然を描く展  優秀賞    

会期 6/28〜7/7  
会場 上野の森美術館


巡回展 
9/7〜9/12   仙台 せんだいメディアテーク
9/19〜9/23  神戸 原田の森ギャラリー
10/30〜11/4 熊本  熊本県立美術館本館

全国を回ります。お近くでしたらご覧ください。



ご近所の問題!のらねこ一家がこのわずか40センチの隙間で生活していました。
最初は5匹、親2匹子猫3匹のファミリーでした。事故にあっていなくなったり、
増えたり減ったりしながら・・・

かわいいのと都会の住宅地なので子供たちや道行く人達に大人気で、一時は
餌や猫用牛乳まで置いて行く人がいたり、居心地がよかったようです。ただ、
事故とゴミあさりに住人は困り果て、町内会や保健所に相談したりしましたが、
「困っています、餌を与えないで!」と告知する、消極的な方法しかなくて・・・
でも、だんだん自然に少なくなり、もう今はいません。
すこし、寂しいような気がしますが、反面もうあんな事態にならないよう
気をつけようと思っています。

悪い事ばかりではなく、私にとっては未知の世界・・・猫を描く!!!
隙間にいる図はそれ自体、面白く、走ってデジカメを取りに行く程でした。
光と影とねこの眼と迫る壁に妙な安心感を感じて生活しているファミリー

コンクリートの壁と地面は墨の効果をねらい、ねこは墨と絵の具の対比で
表現しようと思いましたが・・・




沁みるような孤独感…

その後、ご縁があって、左側の壁の家をアトリエとして購入しました。
40センチの隙間の管理は、今は私の仕事になりました。